Q1(HN;しじみ母 さん)

 悪徳ブリーダーをとりしまるためには、数値化が必要という話をきいたことがあるのですが先生方が思う理想的な数値を教えてください。

 

A1最近決まった生後56日齢以前の子犬、子猫の販売の禁止に関しては大きな前進だと思います。これに関しても理想として3か月は親元にいて他の兄弟と一緒に過ごすと社会化がしっかりされるといわれています。

 具体的な数値は難しいですが敷地面積、従業員数あたりの飼育頭数の上限設定、動物繁殖業の免許制度などが導入されるといいのかなと思います。アニマルウェルフェア(動物の福祉)は欧米の方がかなり進んでいるので、それを参考にはやく法整備が進んでほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

Q2(HN;しじみ母 さん)

 エイズと白血病の子を家の子と一緒に遊ばせても大丈夫でしょうか?

 

A2どちらのウィルスも唾液や血液などの体液中に存在し、主な感染は咬傷により感染しますが、食器の共有やグルーミングでも感染する可能性もあります。できればお互いの直接接触を避け、食器も別々のものを使うことをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

Q3(HN;MONA さん)

 犬猫の生後6か月付近での避妊去勢手術について。アメリカではごく一般的に動物病院で行われていますが、なぜ日本では普及しないのか医学的に危険であるなど証明はされているのでしょうか?

 

A3アメリカほど避妊去勢手術が徹底されていないのは、医学的に危険というわけではなく、避妊去勢によるメリットを我々動物医療関係者や動物にかかわる業者の広報不足が大きな要因になっていると思われるので申し訳なくおもいます。

 

 

 

 

 

 

 

Q4(HN;ももさくら夫 さん)

 保護した時、治療を止める判断をする基準があるのかを知りたい。

 

A4保護された子の状態を検査などで把握して、治療によりどの程度の回復が見込めるかを保護主さんに伝えます。そして、どこまで治療をするかを保護主さんと相談し治療を決めます。

 治らない場合でも、痛みや吐き気があればそれを少しでも抑えて保護された子の生活の質を少しでもあげる治療などを提案します。

 この状態だから治療はしないなどの基準は特にないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q5(HN;少年H さん)

 保護犬に対して苦手なことを克服する方法は?

 

A5これに関しては一言でいうのはとても難しいです。

 どのようなことが苦手なのか、保護犬の年齢、育った環境、性格などで対処がかわると思います。

 しつけの先生に相談するのも一つの方法だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q6(HN;Pola さん)

 一次病院から大学病院等の二次病院へのセカンドオピニオンには紹介状とともに検査の資料を持っていけるが、一次病院から一次病院へのセカンドオピニオンは無理なくスムーズにいけるのだろうか?

A6一次病院、二次病院関係なく、セカンドオピニオンを希望された場合は経過、検査結果をお渡しします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q7(HN;Pola さん)

 ドッグフードについての質問です。

 去勢、避妊用フードを食べさせていたら血便が出たことがありました。

 ホームドクターには食物繊維も多いし、あまり太っていないのに食べさせる必要なしと言われました。

 普通の体型の犬は去勢、避妊用ライトフードは食べない方がいいのでしょうか?

 

 

A7フードに関しては、これが1番というものはありません。

 避妊去勢手術後は体質的に太りやすくなる子が多いので避妊去勢手術後用フードを進めることが多いですが、食いつきが悪い、便がゆるくなるなどがある時はその子の体質に合ったフードを食べさせてもらうようにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q8(HN;Pola さん)

 保護犬(猫)の行動についてもっと詳しく知りたいです。

 

A8保護犬(猫)に関しては、育った環境や性格でかなりの違いがあります。

 中には犬を飼うことに慣れている方でないと難しい子もいます。

 保護主さんにその子の性格などを詳しく聞いておき、自身の飼育環境を保護主さんに詳しく伝えて、あっている子を迎えてもらうのがいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q9(HN;雨あがりのくまりん さん)

 今いる猫が怖がりで病院に行くと待合室で失禁などをしてしまうほどで、先日は健康診断でキャリーバックから出るのも嫌がり大暴れしました。

 次回からは事前に鎮静薬を使ってストレスを減らそうといわれました。

 こわがりの子が病院になれるというのは難しいでしょうか?

 年に1回接種とはいえ、鎮静剤の影響はどうなのかな?不安もあります。 

 

 

A9鎮静剤は元気な時でしたら問題ないとは思いますが、高齢になってきたときは注意が必要かと思います。鎮静剤以外で試してみてはと思うことを書いておきます。

❶キャリー選び。

 キャリーはプラスチック性で全面と背面が開くタイプがいいと思います。

 背面があけば、キャリーから出さずに最低限の診察が可能な場合があるためです。

 

❷キャリーの中の猫の上に好きな毛布などがあればかけておく。

 猫は体の周りが覆われていたり、顔が隠れていると安心するためです。

 

❸待合室についたらキャリーの上にもブランケットをかける。

 ブランケットにフェリウェイ(安心フェロモン)をかけておくとさらにいいかもしれません。(Amazonなどでも買えます)

 

❹ジルケーンという安心サプリを来院日前から飲ませておく。(Amazonなどで買えます)。

 

❺当院(大師前どうぶつ病院)は認定病院ではありませんが、キャットフレンドリー認定病院という病院もあります。

 キャットフレンドリー認定病院とは犬と猫の診察時間を分けてあったり、猫に負担をかけないことを重視した動物病院です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q10(HN;つむたびねいちゃん さん)

 特に症状、所見がない場合、病気を早期発見するためには採血はどのくらいの間隔で必要でしょうか?

 

 

A10米国猫医学会では10歳までは年に1度血液検査を含めた健康診断、10歳以降は半年に1度の血液検査を含めた健康診断が推奨されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q11(HN;ウニママ さん)

 自宅での皮下点滴を1人でできるものでしょうか?

 

A11猫さんの性格にもよりますが可能です。

 点滴中は動いてしまうことが多いので工夫は必要です。狭いキャリーの中にいれて、顔を隠す。

 顔だけでて、背中があけられる保定猫袋のようなものを使うなど試してみてもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q12(HN;ウニママ さん)

 現在、猫14歳の男の子です。

 ワクチンの接種頻度はどのくらいがいいのですか?毎年必ず必要ですか?

 数年前にがんにかかって注射が不安です。その場合、何種ワクチンが必要か?

(完全室内飼い、週一のみホームドクターへ通院中)

 

A12日本のワクチンの使用法には年一度の接種と明記されています。

 日本で販売されているワクチンは1年間の認可しかとっていないため、1年ごとの接種となっています。

 ただ、猫の場合数年は効果が持つのではないかといわれています。

 完全室内飼いで単頭飼育なら3年に一度の接種でも十分の可能性はありますが、3年に一度の接種間隔でワクチンをうちたい場合は、獣医師としての立場上飼い主さんの自己責任になりますとは伝えます。

 一番安全な方法としては、接種年後にワクチン抗体価(免疫力がどのくらい残っているか)を測定し、十分残っているなら接種を延期するという方法がいいと思います。

 ワクチンの種類に関しては完全室内飼いなら種ワクチンでいいと思います。

 

 

 

Q13(HN;ウニママ さん)

 腎不全になったシニア(14歳)の子の麻酔は難しいでしょうか?(ホームドクターからはリスクが高く危険といわれた)万が一、歯石を取る際の手術がいるときに。

 

 

A13腎不全がどのステージにあるか、その子の全身状態にもよると思います。

 ただ、麻酔は確実に腎臓に負担をかけます。麻酔をかけて行う処置のメリットが、腎臓にかける負担のデメリットを超えるようなら麻酔も考えます。

 このような場合、腎臓状態の把握、麻酔のリスクの評価をしっかりする必要があるので二次病院にセカンドオピニオンを求めるのも1つかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

Q14(HN;さきちゃん さん)

 トイプードル1匹、10歳雄猫、5歳雌猫、今回3か月の雌猫を迎えた。

 新しい猫がきて3週間になります。まだ直接会わせていませんが、先住猫10歳雄がおたけびをあげるようになりました。そして今朝フードを全くたべませんでした。

 やはりストレスなのでしょうか?

 

A14ある程度年齢が高い子は、若い新しい子を迎えると大きなストレスとなることが多いです。今後、一緒にする場合はトイレの数を増やしたり、先住猫さん用の隠れ家を用意したり、上下運動をできる場所を増やしたりストレスを緩和する環境を整えてもらえるといいと思います。子猫を隔離しているとのことで先住猫が行き来できる部屋が減ってストレスを感じている可能性もあるかもしれません。

 猫が快適に生活できる空間は部屋の広さなどで変わりますが

猫などの飼育頭数上限の目安=行き来できる部屋数-1

という式もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q15(HN;ちいみ さん)

 世の中たくさんの情報があふれていて読むにつれ神経質になってしまいそうですが現在飼い始めた猫がごくたまにくしゃみをすることがあります。大丈夫なくしゃみと危ないくしゃみの違いは何でしょうか?

 

A15若齢でごくたまにだけくしゃみをする場合は問題ないことが多いと思います。頻繁にでて鼻汁がでる、目やにもでている、また高齢で急に頻繁にくしゃみがでてくる、鼻汁、鼻血を伴う場合は注意が必要と思われ、病院での診察をおすすめします。

 

 

 

 

 

 

 

 

Q16(HN;ちいみ さん)

 ワクチン以外に1年に何回位診察してもらうことが望ましいですか?

 

A1610歳未満だと半年に1度、10歳以上なら3か月に1度位で体重チェックもかねて診察に行っていただくといいかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

Q17(HN;匿名 さん)

 FIP(猫伝染性腹膜炎)は最近全くめずらしくないと感じています。

 最新の見解を伺いたいです。

 

A17教科書的にはインターフェロンの投与、ステロイド剤の投与など治療に大きな変化はありません。

 ここからは個人的な見解なのです。

 アメリカでGS-441524というFIP用の薬が発表されていますがまだ未承認であり、かなりの高額です。

 当院(大師前どうぶつ病院)では、それより少し安い同じような薬でMUTIANという薬をオーナーの同意の上で個人輸入して使用しています。使用感としては、腹水や神経症状の消失、元気食欲の回復など、かなり良いように思います。ただ安いといっても薬の原価で処方しても体重1㎏あたり1日2000円以上費用がかかってしまうのが難点です。3か月ほど薬を継続するので、3㎏以上の猫だと50から100万円ほどかかってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q18(HN;ぶー さん)

 推定13歳の猫を亡くしたばかりのものです。9歳ごろ急性腎不全から慢性腎不全を患いました。

 そのときペット保険があることを知りました。もちろん慢性腎不全にたいしては保険がおりないことを承知していましたが他の病気でかかった時のことを考え保険に入りたいと思いホームドクターにお願いしましたが書類を書いてもらえませんでした。理由は高齢であるから。高齢のペット用の保険をと考えていましたが駄目でした。

 動物医療にはとてもお金がかかるのでやはり最初から入っておいたほうがいいのか、私のような場合でも途中からはいれるのかお聞きしたいです。

A18動物保険は最近扱っている会社も、保険の種類もかなり増えてきているので保険に入れるかどうかは保険会社に問い合わせていただくのが正確だと思います。保険会社から保険に加入できるからと書類の記載を飼い主さんから頼まれた場合、獣医師が保険加入はできないからと断ることはないような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

Q19(HN;ぶー さん)

​ AIM製剤(東大で治験などをしている急性腎不全用の薬?)はいくら位かかるのか具体的に知りたい。FIP新薬もかなりの高額ときいて治療をうけられる子とそうでない子がいるのが悲しい。

 

A19AIM製剤の値段はすみません、わかりません。AIM製剤は論文などをみると、急性腎不全を患った猫が慢性腎不全に移行するのを防ぐ薬のように思えました。猫で高齢になって出てくる慢性腎不全を治す効果がある薬なのかはわかりませんでした。

 

 

Q20(HN;ちいみ さん)
6年ほど前に2ヶ月くらいの茶トラ♂を子供が保護し飼っています。外には出さず去勢済みです。
先住猫がとても可愛がりそれは上手く行っています。
悩みはその茶トラのトイレ事情です。
おしっこのみならず💩もところ構わず状態で特にこの1年くらいその酷さが増しています。
怒らないようにしていますが 我慢の限界と言うものもあります。
お仕置きで部屋から閉め出したりすると先住猫が食欲がなくなるほど心配してしまうのです。
これはもう治らないのでしょうか?

 


A20いろいろな種類のトイレをためしてみるのはいかがでしょうか。

大きいタイプだったり、猫砂やペットシートだったりと、いろいろ試してみるのも一つの方法だとおもいます。トイレの数を増やしてみるのもいいとおもいます。


 

 

 

 

 

Q21 (HN;さきちゃん さん)
先住にトイプードル8歳♀避妊済、白黒猫10歳♂去勢済、雉白5歳♀避妊済、全て里子
の我が家に今回保護猫のサビ猫♀推定3ヶ月を里子として迎え入れました。

かかりつけの先生とも相談し、2回目のワクチンを済ませ、2回目のウイルス検査がマイナスであることが確認できるたら、先住たちと対面させることにしました。
その対面の際に気を付けなければいけないことをお教え願います。
特に、犬がよく吠えるので相当ビビるのではないかと心配です。
扉越しには吠える声をきいてはいます。

 

A21会わせる際はいきなり会わせるのではなく、ケージ越しなどで徐々にならしていき、においのついたタオルなどをお互い交換したりしてみるといいとおもいます。ただ、性格的にあわない場合はいろいろためして仲良くするのは難しいこともあります。



 

 

 

 

Q22(HN;うにまま さん)

猫のアレルギー検査(血液)は正確なのでしょうか?ネットを見るとあまり当てにならないとの意見も多いのです。

 

A22猫のアレルギーに関してはまだわからないことが多く、アレルギー検査でも検出できないことは多い気はします。ただ、検査で反応がみられたら、その物質との接触はさけていくという対応はとれます。





 

 

 

Q23(HN;なおっち さん)

3匹の飼い猫がいますが、みんな様々なものをガジガジゴックンしてしまいます😭
段ボールはもちろん、猫じゃらしの紐類は言うまでもなく…
フローリング調のホットカーペットの端っこ
コード類
ファスナー
等など。
どうしたら、やめさせられるでしょうか?

 

A23布をかむなどの行動は、早期離乳した子猫に多いといわれています。

また、遺伝も関連しているのではとも言われています。2歳くらいまでに自然とおさまる場合も多いです。

一番は、飲み込む対象のものを隠すという方法だと思います。他は、高繊維食を多く食べさせる、しっかり遊ぶ、布ようをかんでいるときに異常に興奮しているなどがある場合はセロトニンを増幅させる薬を処方するなどがあります。

 

 

 

 

Q24(HN;なおっち さん)

3年前に生後3ヶ月ほどの猫さんを保護しました。
保護時、尻尾断裂、後脚骨折、脱腸みられ…経過をみていくうちに馬尾神経障害があることがわかりました。

その為、排泄コントロールが自力でできず、失禁状態であった為、オムツ装着して過ごさせてきました。
便秘もひどくなってきた為、サプリメントを試しましたが効果なく、ラクツロース内服で一時期は出てましたが、その後便秘がひどくなり、浣腸とラクツロースの併用ながらも自宅での排便ができてました。
しかし、浣腸後の反応便が見られなくなり、今は浣腸後に病院で腹部圧迫して排便させてもらっています。

自宅で圧迫排尿していますが、完全麻痺でなく不完全麻痺であるためか力を入れてしまうようでうまく排尿させられない時も多々あります。

保護1年くらいから、膀胱炎を2〜3ヶ月おきに繰り返すようになり、コンベニアで改善していましたが、今年の夏ぐらいから膀胱炎の頻度が2〜3週間おきと高くなりました。
膀胱炎がひどくなると吐き気も出てくるようで、ソルラクトの皮下点滴に加えセレニアの注射もその都度行ってきました。
内服薬は投薬しようとしただけでヨダレが泡のようにダラダラでてくる状態で難しいです。
コンベニアも夏から効かなくなり、今はアンピシリンを使っていますが、数週間毎に使い続けている状況でこれからを思うと不安になります。

抗生剤を投与せず、補液だけで改善しないかも試しましたがダメでした。

内服が難しい以上抗生剤は点滴でいくしかない。
漏尿あるのでオムツを外しておくことも難しい。(オムツ交換の度に陰部洗浄は行っています)

私がこの子にできうることはできる限りしてあげたいと思っているのですが、排便排尿に関して治療、ケア含めてご助言お願いします。

今は週に2回
自宅で浣腸後に病院での圧迫排便

尿臭が強くなってきたら、自宅でアンピシリン開始 (1日2回/1週間投与)
最近は吐き気などの症状が出る前にアンピシリン開始するからか、セレニアまで使わず、状況をみてソルラクトを数日点滴しています。

 

 

A24排尿に関しては、陰部を濡れたティッュで刺激しながら、圧迫排尿すると出しやすいことがあります。できるだけ膀胱に尿をためないというのはつづけてもらうといいとおもいます。

排便に関しては食事で消化器サポートの可溶性繊維の食事をためす、ウエットフードを給与し水分を多く与えてもらうのはどうでしょうか? 後肢の骨折などがあるので、もしかしたら、骨盤骨折もおきていて骨盤腔の狭窄もあるのかもしれません。いろいろな要因が関与しているのでなかなか、難しい病状だとおもいます。

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